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常任委員会について

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12月議会も残り25日の最終日のみとなりました。18日は一般議案の質疑、同日と翌日に常任委員会が開かれました。

写真は、19日の文教民生委員会の一場面です。本庁2階会議室で開かれ、奥に委員、手前に執行部が座っています。議場では執行部は部長のみですが、委員会では課長が出席して答弁を担当します。

ここで改めて「常任委員会とはなんぞや?」ということを簡単に解説したいと思います。身近な議会なのに、おそらく社会科の教科書にも載っておらず、関心が薄くなる一因だと思います。

議会といえば、議場のイメージが強いですが、重要な審議の役割を果たしているのが常任委員会です。

各自治体で異なりますが、館山市では以下の3委員会が設置されています。
・総務委員会
・文教民生委員会
・建設経済委員会

扱う議案は細かく執行部の部局ごとに振り分けられますが、「総務」は主に補正予算やその他委員会に入らない内容、「文教民生」は介護、福祉、教育など、「建設経済」は、建設関係、経済や農業などを所管します。

なぜ常任委員会があるかといえば、行政事務全般があまりに広範なので、部門で分けてより詳細に審議するためです。つまり、委員会は一歩踏み込んで審議する場です。

また、議場では部長が対応しますが、委員会は主に課長が答弁を担うので、より現場感覚を踏まえた回答が期待できる点も異なるように思います。

各委員会で質疑、討論、採決が行われ、この内容は議会最終日に委員長から議場で報告されます。最終的な議決は、最終日の採決で決まりますが、委員会での結果は採決に大きく影響するといっていいでしょう。

ただ、委員会は議場と異なり、傍聴はできますが、ユーチューブ中継がありません。そのため、この存在を知らない方が多いのが実情。

議場で一般議案の質疑がありますが、ここでどの議員も質疑を行わない場合、中継を見ている人からすると「これで終わり?」と思われることもあるかもしれません。一方、議員からすると委員会できっちり揉むのだから、あえて議場でやらなくとも…とする考えもあります。

私も、委員会の存在が理解されていないと、誤解を招くことがあると思いますので、議決までの流れを市民の方に知っていただくのは大事なことだと思います。とはいえ、議場は貴重な議論の場ですので、そこまで効率化を追求する必要もないですし、重要なことは議場でやるべきです。

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さて、長くなりましたが、またも関心事で委員会の議論を報告します。

(総務委員会)
補正予算(一般財源は市のお金のこと)
◾️移住者定住促進助成金 300万円(一般財源75万円)
当初9件の見込みから3件増加による補正です。移住が増えるのは地方にとってよいことですし県の補助も手厚い制度。上限はないそうで、今後のさらなる増加も見込まれるそうです。一方、実は県北からの移住が多いのに対し、県内は対象とならないことが事業仕分けでも指摘されていました。今後市単独で何らかの制度を設けられるのか、注目です。

◾️障害介護給付費 4900万円(一般財源1225万円)
障害福祉サービスの利用者増加によって給付費が増加しました。これは障害者を施設や病院から地域に移行する動きが背景にあり、また市内では就労B型支援施設やグループホームが増えているそうです。利用者はぜひとも温暖な館山で治癒していただきたいですが、施設やグループホームが単に増加している場合は注意が必要です。利用者に寄り添ったサービスを行っているのか、県だけではなく市のチェック機能も高めてもらえるように要望しました。

◾️有害鳥獣対策費 1130万円(一般財源274万円)
今年に入って、有害鳥獣の捕獲頭数が倍近くに増加しており、今回の補正は、主に捕獲従事者らへの報奨金やワナに使われます。イノシシは4月〜11月で1481頭。増えた理由としては、昨年豊富だった山のドングリなどの餌がなくなり里に降りてきていることが考えられるとのこと。これ以上増える可能性は低いようですが、やはり根絶が難しいのと、年によって読めないのが対策を難航させています。

◾️防災行政無線整備事業 3900万円(地方債3510万円、一般財源390万円)
事業仕分けのため9月議会で未計上だった4局が今回計上されました。事業仕分けでは要改善だった事業のため方針を聞いたところ、今回の4局はR元年調査で更新が必要とされた14局中の残り最後だったため完了させるとのこと。今後は、H19年以降のデジタル化で建てられた120箇所の更新を行う流れとなります。更新は1局あたり700〜800万円(柱入れず)で、約10億円(年1億円)の予算がかかります。災害対策の節約視点はいけませんが、そもそも防災無線が有事に有効なのか、他の方法も検証した上で、今後の計画が待たれます。

(文教民生委員会)
◾️温水プールの廃止について
廃止の方針を受けた市民アンケートでは46%が必要とし、4194票の署名も提出された温水プール。これ以上の使用は危険な状況で3月末で廃止となる予定です。現在、民間プールの他、安房高校や海上自衛隊館山航空基地、鋸南B&Gなどとも協議をしている最中のようですが、3月末以降については決まっていません。新設はさまざまな支援を受けたとしても最低でも5億円はかかる試算ですが、スポーツ健康都市宣言のまちでもあります。あの手この手で、新設に向かっていただきたいですし、担当課からはユニバーサルデザインで、老若男女が利用できる場にしたいという思いも聞けました。

◾️老人福祉センターの廃止について
湊と出野尾にある施設。利用者に対して、廃止後は、コミセンや地区公民館の利用を促しているそうです。2施設とも解体の予定で、湊は8700万円、出野尾は1500万円の費用が試算されています。湊に関しては、8700万円でそのまま売却する案もあるそうですが、果たして売れるのか。

◾️元気な広場の指定管理者について
来年度以降も、継続して生活協働組合コープみらいが指定管理者を担う議案です。7人の審査員の平均点で決まったようです。ファミリーサポート事業は他の事業者の方が高かったそうですが、事業仕分けでもテーマとなった、土曜日や夕方の開所についてコープみらいが改善案を出されたとのこと。ここにも事業仕分けの結果が現れていました。

◾️障害者の虐待防止に関する請願
今回私としては初めて紹介議員となって提出した請願。同委員会に所属しない会派4人の連名で出させていただきました。ここ何年か障害者の虐待に関するニュースが増えています。病床が20床以上ある精神科病院では、医療関係者の通報義務が加わった法律の改正が行われたのですが、19床以下の診療所やクリニックの通報義務や通報先に市町村を加えることを求める意見書を国に提出する請願です。請願者のCCHR代表の小倉譲さんとは直接お会いしてお話しを聴きました。内容に関しては、最終日議決後に改めて報告したいと思います。委員会では全会一致で採択となりました。