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新総合計画の策定スタート

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本日、今年度一回目の総合計画審議会が開かれました。現行の総合計画の進捗確認に加え、R8年度からの新総合計画策定の審議がスタートしました!

とある委員の話にあった通り、市の「最上位の計画」にもかかわらず、「知っている人がほとんどいない」という状況。

そんな中、今回初の高校生2人が委員に選任されたことは良い取り組みだと思います。彼らを通して高校生にも行政が身近になれば。私がそうであったように、総合計画はよい入り口だと思います。

高校生委員として参加する石川さん(左)と椎葉さん

市の事務事業を横断する計画ですので、ややこしいのですが、10年という長期にわたり市の将来像(グランドビジョン)を定め、各部署の事業に落とし込む重要な施策です。

まずは、現行の総合計画をざっとでも見ていただきたいと思います。

https://www.city.tateyama.chiba.jp/files/300358821.pdf

記されていることは、確かに大事なことです。これが実現すれば、きっと良いまちになる。はずですが…そうは問屋が卸しません。

書かれていても、その時々の優先事項が変化し、結果的に後回しになったり、そもそも成果がゼロなのに放置されていたりする。

では、なんのためにあるのか?私見では、理念的な総合計画だったのかと思います。実現したいことは少しでも可能性があれば盛り込む。載せることでモチベーションを上げられるかもしれない。これは当時の政治判断も含まれ、何が正しいとは言い切れません。

しかし、実際には市の財政が厳しくなるに従って、予算要求は熾烈を極めています。「本音」と「建前」が如実に表れている計画に見えます。

R8年から10年間(本日は市長任期の4年単位で8年にという意見もあった)は、さらに正念場を迎えるは必至ですので、わずかにでも使える予算をどこに投下して、生産性を上げていくかが勝負です。

もっといえば、市の人員や予算が足りないならば、民間活力と協働できる計画にすべきです。だからこそ、新総合計画に意義はあります。

館山商工会議所会頭の安田会長(左)と千葉銀行館山支店長の小笠原副会長

本日は、その構造について解説、提案がありました。大きな変化は、現行の「基本構想」「基本計画」の2層構造から、「基本構想」「基本計画」に「実施計画」を加えた、3層構造となることです。

何度か書いてますが、現行の総合計画には具体的な実施計画が公開されていません。さらにいえば、成果指標もない事業があり、とにかく評価しづらいのです。

【前年の進捗状況シート】

https://www.city.tateyama.chiba.jp/files/300378138.pdf

実施計画は3月議会から要望していたことなので、この点は素直に感謝しました。もし2層構造のままなら、今後は総合計画そのものが必要ないと思っておりました。

とはいえ、実施計画が示されても、予算と連動していなければ実効性は担保されず、最終的には市民福祉の向上が目標ですので、引き続き注視、提案していきます。

策定期間は2年間。

今後のスケジュールとしては、8、9月で市民意識のアンケート調査(無作為抽出された2000人に送付&WEBで受付)や高校生の意識調査、10・11月には地区別懇談会も待っています。

総合計画は、理想をいえば、実施計画の下に、さらに地区別計画が存在してこそ機能するといわれます。

一般市民からすれば、市全体の計画について聞かれても現実味は少ない。やはり自分の住む身近な地域が重要なのです。どうすればより住みやすくできるのか、今、そしてこれからの課題は何かをリアリティをもって語れるのも自分のまちのことではないでしょうか。

そのためには、地区ごとの特性や中長期の変化をロードマップにまとめる必要があります。今回の策定期間にどれだけやれるのか未知数です。しかし、地区単位の自治能力を高めることが、正念場を乗り越える鍵です。

私も祭りや消防など地域の活動に少しでも参画する中で、館山市民の自治能力の高さを思い知っています。この力をまちづくりパワーとして高めるのは、他でもない戦略本部としての基礎自治体です。

長くなりましたが、総合計画策定期間は、市民の声を行政に伝える好機です。無作為抽出の方々だけでなく、できるだけ多くの方に策定に参画していただけるように要望していきたいと思います😄