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食の新時代 フグとクジラでまちおこし

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本日から2泊3日の行政視察。広島市、北広島町、呉市、尾道市で、主に防災や議会改革について伺います。また改めてレポートします。

昨日は一日、「食の新時代 フグとクジラでまちおこし」(千葉県ふぐ連盟主催)!

下関市から飲食業の活性化に向け全国、世界を行脚する藤フーズ代表の青木氏、そして元下関市長で「ふく百話」の著者でもある中尾氏がお越しになりました。

お昼は飲食店や宿泊業者向けの鯨食推進説明会。クジラの魅力を改めて感じたという声が多々上がる新メニューの数々。sPARK tateyamaでは下関の取り組みやフグにまつわる歴史、文化など多方面から講演をしていただきました。

まずは千葉県ふぐ連盟、そして下関の皆様に館山にお越しいただき心から感謝いたしいます。

なぜ、「フグとクジラ」なの?と思う方もいると思います。私なりの解説をして明日に備えます。

昨年、館山湾沖にフグの最高級魚であるトラフグの日本最大級の産卵場が形成されているという学術的な発表があり、今年6月に全国ふぐ連盟の総会が館山市で開催されました。

トラフグが獲れているのは事実のようです。そして、資源管理も重要な課題となってきています。

一方、獲れているだけでは地域活性化は限定的です。もちろん地域でトラフグ事業に取り組んでくださる方がいて成り立つことです。下関には、漁獲から加工、販売、流通まで一連の大きなシステムがあり、これを組み立てるのにどれだけ現場の方々が努力されたのかを知りました。

そしてそれ以上に、ブランド化には物語が重要です。おいしいものが単に獲れているだけでは、地域産品として根付かない。PR、旗振りせねばならない。お金がある自治体は広報に力もいれられますが、本市はそのような状況にありません。

千葉県ふぐ連盟は、そもそも市の補助などもなく、美食で千葉県を盛り上げたいというシンプルで崇高な目的のために、館山湾沖に生まれた新資源と向き合ってくださっています。

髙橋理事長は千葉市でフグ料理のお店を営む方。下関に通って、状況を現地でお伝えし、青木さんや中尾さんとお会いして、下関と館山・南房総地域はトラフグだけでなく、クジラや海上自衛隊などなど、さまざまな共通点があることを見出し、今回の事業を組み立ててくださいました。

時間もあまりなく平日だったので、どれほど事業者そして市民の方々に広まったかはわかりません。房日新聞で掲載いただいたので、何かが起きていることは広まっていることと推察します。

ひとつ言えることは、予定調和でなく、人の思いでつながっていること。今回も、市役所の方々、関連する事業者の方々が集い、親交を深めました。

青木さんは、青森県から沖縄県までクジラの消費推進で連日全国を回っていて、もともと館山の予定はありませんでした。しかし、下関まで髙橋理事長がこられた思いに打たれて、今回館山市を行程に混ぜてくださったのでした。

このやりとりが今回の背景にあったことはご紹介させていただきたいと思います。

元下関市長でフグでの地域活性化に尽力されてきた中尾さんいわく、新たに生まれた資源の館山と伝統のある下関の連携が重要とのこと。そこをクジラの共通点でつなげないかという企画でした。

そして、ブランド化には現地の住民の周知、理解が肝心だと仰っていました。イベントは一過性の要素も強いですが、市民の理解が重要だと聞いて、今回の会に関われて意義を再確認しました。

もちろん産業創出は一朝一夕にはいきませんし、中長期の取り組みになっていくことでしょう。私の力不足を思い知ります。発信だけは、今後も頑張りますので、よろしくお願いします🫡