青年会議所(JC)の関東地区大会が昨日、きょうと館山で開かれていて、一般向けイベントがある本日、南総文化ホールに行ってきました。
あいにくの天気ではありますが、一都7県のJCメンバーが大勢集まられて、宿泊も含めて、大きな経済効果があったと推し量られます。
午前中は、「副業」と「防災」に関する講演がありました。副業では、面白法人カヤックの中島みきさん、南房総リパブリックの馬場未織さん、フリーキャスターの伊藤聡子さんや県職員が登壇し、人口減少、担い手不足が深刻化する時代に副業が求められている背景や、第二の仕事としての副業が人生に生きがい、やりがいをもたらす価値について話していました。我らが馬場さんが輝いてました
外の特設会場で行われた防災の講演には、災害時・緊急時のリスクを可視化するSpectee(スペクティ)というシステムの運営会社の村上建治郎代表が第一部でドローンやAI防災について語りました。その後、森正一館山市長、危機管理課の清野賢一課長、館山市消防団の吉野隆志団長、南房総市社会福祉協議会の平井良治さんが加わり、フォーラムへ。
村上代表が語る最先端の防災ツールの技術には驚きました。ドローンで溺れている人を助ける技術やVR・ARでリアルな浸水を学ぶ教育とか、サイバー空間にリアル空間の双子(ツイン)を作って災害を検証するデジタルツインなど、この数年でテクノロジーを活用した防災技術は急速に高まっているようです。
とある被災者が「妊娠○ヶ月の妻がいる、助けてほしい」とSNSに投稿したところ、スペクティを通して行政がその投稿を把握し、即座に近くの消防団と連携をとって救助したという話は印象的でした。
森市長、清野課長、そして吉野団長が、令和元年の房総半島台風の実体験を交えたフォーラムも、4年前のあの日を彷彿とさせ、スペクティのようなデジタル技術を活用した防災の必要性も考えさせられる内容でした。特に行政の「初動」は遅れがちになってしまうのに対し、正確な情報を迅速に把握するためにデジタルの可能性は大きいと思います。
一方で、清野課長、吉野団長ともに、防災で最も重要なのはまずは自助と語っていたことも真実だと思います。行政は動き出したら大きな支援ができますが、生存の壁とされる72時間(3日間)を生き延びるのは自助の力が頼り。日常の防災意識がいかに重要かを思い知りました。
イベントは午後まで続いてますが、私は午後予定があり、午前まで。館山JCの皆さんは大イベント、本当にお疲れ様でした。