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第9回議会改革特別委員会

投稿日:

日時:令和7年11月10日(月)午前10時00分~午後12時00分
場所:議員控室
出席委員:9名
石井信重、東 洋平、渡辺雄二、安田邦春、長谷川秀徳、鈴木ひとみ、石井敏宏、瀬能孝夫、鈴木順子
欠席委員:なし
議長:鈴木正一 副議長:倉田孝浩
傍聴者:なし
出席事務局職員
事務局長:宮澤知幸、書記:菅田茂樹

会議内容

議事1 議会報告会・意見交換会を終えて

10月25日に開催された議会報告会の結果をもとに、市民から寄せられた意見と委員の所感を共有した。

(1)市民意見の傾向

  • 市民の関心は定数よりも「議員の活動内容」「議会が何をしているかが見えない」という点に集中。議会への理解と信頼の不足が共通課題として浮き彫りとなった。
  • アンケートをなぜやらなかったのかという声もあった。

(2)委員の主な発言

  • 「議員の活動が見えにくい」「市民との距離をもっと近づける努力が必要」との意見が複数の委員から出された。
  • 「意義深い意見も多かったので、やはりアンケートをとって、議会改革を進める前後での変化を測るためにも実施すべきだった」との指摘。
  • 「議会報告会は年1回では少なすぎる。地域単位・テーマ別に複数回行うべき」との提案があった。
  • 「議員定数や報酬の議論以前に、議会が何をどう変えていくかを明確に提示すべき」との意見が強調された。
  • 「削減を求める市民は一部であり、全体として議会への期待は根強い」
  •  「報告会の回数を増やし、地域ごとの開催を検討すべき。特に区長など地域団体を巻き込むことで参加率を上げられる」

(3)市民との関係性・課題

  • 「市民との接点が少なく、活動の実態が見えにくい」という課題が共有された。
  • 「議会改革の本質は“市民との協働”にあり、説明責任と発信力の強化が不可欠」との意見で一致。
  • 議会報告会を契機に、参加者自身が「無関心でいてはいけない」と気づいた事例もあり、一定の成果があったと評価された。
  • 議員活動にインセンティブは特になく、議会改革は議員が協力せねば実現しないが、自浄作用の柱である「選挙」では敵となるある種の矛盾が存在する。議会改革の本質を市民に伝える必要があるのではという意見があった。

議事2 これまでの議論の整理と方向性

委員長より、これまで9回の議論を踏まえた共通点・相違点の整理案が提示された。配布資料に基づき、以下の4項目を中心に確認。

1️⃣ 館山市の現状認識
 人口減少、少子高齢化、財政難、投票率低下は全委員共通の認識。
 →「市民との関係再構築」「議会活動の理解促進」が共通課題。

2️⃣ 委員会の在り方・議会機能強化
 定数議論に応じて常任委員会構成を再設計するなど、現状維持や2委員会制など、定数と連携した多様な意見がある。

3️⃣ 議員報酬・政務活動費
 報酬:下げる意見はほぼなく、「適正化・引き上げ方向」が多数。
額面から税金等を差し引くと子育て世帯には厳しい、退職金なし、年金なし、なり手不足の懸念も。報酬を上げるのなら定数削減が必要、政務活動費の引き上げなど多様な意見がある。

4️⃣ 議員定数の在り方
 削減派:効率化・財政抑制を重視。
 維持派:多様性・市民代表性の確保を重視。
 →意見は依然として拮抗しており、結論を出すには至らず。

議事3 報告書作成方針

  • 今年3月の委員会設置以降、9回にわたる議論の内容を整理し、年内に中間報告書としてまとめることを確認。
  • 報告書では、
    • 共通点(人口減少・財政難・市民との距離などの認識共有)
    • 意見の相違点(特に定数・報酬の扱い)
    • 改革に向けた今後の課題(不断の取組としての議会改革)
      を明示する構成とする。
  • 「議論を一つにまとめるよりも、多様な意見を並列して市民に提示すべき」との指摘があった。
  • 最終的には、令和8年3月定例会で委員長報告として提出予定。

議事4 今後の方向性

  • 委員長から、「今回の意見交換会では、市民の声だけでなく、議会自身の課題意識が深まった」との総括。
  • 今後は「議会報告会の拡充」「活動成果の見える化」「議会改革の継続的推進」を重点項目とする。
  • 各委員から「改革は不断の取組であり、単発で終わらせてはならない」との意見が出され、方向性を共有した。