
議会最終日26日に、3回目となる議会改革特別委員会が開催されました。今回は、各議員が「館山市の実情・議会の現状」を事前にまとめて提出し、その内容をもとに議論が進められました。
とある議員が「各自の意見は十人十色。削減にせよ、維持にせよ、どちらが普遍妥当性のある数字なのかという議論をここですべき」と発言されていましたが、そこに尽きると思いました。
第3回議会改革特別委員会 会議録要約
開催概要
- 日時:2025年6月26日(木)午前11時30分~(約88分)
- 場所:議長室
- 主な議題:
- 「館山市の実情及び議会の現状」について各委員の意見・提案の共有
- 議員定数・委員会のあり方・市民意見の聴取方法等に関する意見交換
1. 各委員からの現状認識・意見集約
- 委員ごとに「人口減少」「少子高齢化」「財政難」「投票率低下」などの課題認識が共有され、これらは全体の共通認識となった。
- 議員定数や報酬、委員会の構成などについて、具体的な数値を挙げて削減を提案する意見と、多様性や少数意見の反映を重視し現状維持・慎重論を唱える意見が併存した。
- 議員自らが定数や報酬を議論することへの「お手盛り」批判への配慮や、市民の声を十分に吸い上げる仕組みの必要性が強調された。
2. 市民意見の聴取と情報発信
- 市民の意識や意見をどのように把握するかが議論となり、「無作為抽出によるアンケート」「身近な人へのヒアリング」など多様な手法の提案があった。
- 市民の理解度や情報発信のあり方についても意見が分かれ、「まず現状を十分に伝えるべき」との意見と、「現状のまま率直な意見を聴取すべき」との意見があった。
- 市民への説明責任や、議会活動・定数・報酬の実態を分かりやすく発信する重要性が確認された。
3. 議員定数・委員会のあり方
- 定数削減のメリット(経費削減、議論の効率化など)とデメリット(多様な意見の反映困難、議員の負担増、チェック機能の低下など)が整理された。
- 過去の定数削減の経緯(人口減少や財政難だけでなく、不祥事や合併など特別な事情によるものも多かったこと)が共有された。
- 定数や委員会数については「現状の18人から15人まで」など複数のシミュレーションを行い、それぞれのメリット・デメリットを今後検討することとなった。
- 委員会の数や構成、委員の役割分担についても、実態や他市の事例(三浦市、富津市など)を参考にしながら議論を深めていく方針が示された。
4. 今後の進め方・次回会議
- 次回(第4回)は「委員会のあり方」「市民への情報発信・意見聴取の方法」を主なテーマとし、現状の定数(18人)から15人までの各パターンでのメリット・デメリットや、委員会構成のシミュレーションを各自レポートとして提出することとなった。
まとめ
- 今回の会議では、館山市議会の現状や課題を多面的に整理し、委員間で多様な意見・認識を共有した。
- 市民意識の把握や情報発信のあり方、定数や委員会の構成など、今後の議論の論点・方向性が明確化された。
- 次回以降は、テーマごとに論点を絞り、具体的な制度設計や市民参加のあり方について検討を進めていくことが確認された。
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