
いよいよ明日から下関視察です。所属する会派「市民クラブ」、千葉県ふぐ連盟、地元経済界の方々合同で向かいます。準備8割でいえば、先方のご協力あり凝縮した内容となっています。どんな化学反応が起きるのか。
予習としては、10月に千葉県ふぐ連盟のご縁で下関から藤フーズ代表取締役の青木光海さんと元下関市長の中尾友昭さんが館山にきてくださった際、中尾さんからお借りしたご本人の著書「ふく百話」を読んでいます。まさにこの会合が今回の視察につながったのでした。
興味深い話としては、「なぜ下関がトラフグの本場になったのか」ということ。もちろん産地であるのは当然のこと。
この本によると、朝鮮出兵を行った豊臣秀吉に遡るようです。下関に滞留した兵士のフグ中毒が相次いだため、秀吉は「この魚を食べるべからず」と禁止令を出しました。
その後、フグ食を解禁させたのは、初代内閣総理大臣の伊藤博文。下関の宴会の際、とある料亭がシケ続きで魚がなく、処罰覚悟で禁制のフグ料理を提供すると、フグの美味に感動して解禁に至ったという逸話もあるようです。
もちろん多くの先人の挑戦が積み重なって今に至るわけですが、やはり「本場」にはたくさんの物語がありますね。
下関ほどのブランド化を考えると、とてつもなく高い山を感じますが、それでも、せっかく近海に現れた地域資源。何か館山で一歩進めるためのヒントはないのか、そんな思いが視察団にあります。
今日は友人から、市内飲食店で食べたトラフグがおいしかったと連絡がありました。こうした民間の営みこそ、地域活性化だと思います。