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総務委員会で請願は「採択」

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委員会は議場ではなく会議室で行われます(過去の写真再掲)

前回の中間報告でお知らせした通り、今回は市民団体から「環境保全団体支援事業補助金の継続を求める請願」が提出され、総務委員会(9/13)で審査することになりました。

結果は、委員長以外の5人の委員のうち、3人が「採択」、私を含む2人が「採択しない」を選択し、委員会としては「採択」となりました。最終決定は、27日の本会議最終日の採決に持ち越されることになります。

20年以上にわたり環境活動に尽力している団体への補助金が実質減額、3年の時限付きの「市民協働事業補助金」と統合されるわけです。活動する方々の思いを推し量れば、補助金の継続を支持したくなる気持ちもわかります。

委員会には、請願団体の方々が傍聴に来られていました。その目の前で、「反対討論」を行いました。これまでの議員生活で、最も苦しい場面でした。

なぜか反対したのか。理由はいたってシンプルです。「他の市民に説明できるか」その一点です。

何年も顧みることなく補助金が継続されてきた中で、昨年事業仕分けの対象事業に選定され、市民判定人の評価で「不要・凍結」が下され、市は廃止ではなく、「市民協働事業補助金」と統合することを決定しました。

事業仕分けとは、自治体の対象事業が、必要なのか、無駄がないかなどの観点で市民を含む第三者が評価する行財政改革手法の一つ。

基金が枯渇する恐れがある極めて厳しい財政難の局面にある館山市。上向きになる要素はありません。健全に市政を維持していくためにも、行財政改革は必須です。

議員側も改革を要望している道半ばに、事業仕分けという一定の民意を汲んで出した判断が今回の補助金の統合です。これを白紙に戻すには、よほどの問題が指摘されねばなりませんが、相応の根拠は見当たりませんでした。

市民団体からの請願を不採択することは、憎まれ役を買って出たようなものです。しかし、「一事が万事」であり、この補助金の復活を認めてしまっては、市の行財政改革への歩みを緩める一因になりかねません。

また、正直、賛成討論に立った議員の発言は、問題をすり替えており、何を言っているのか全然分かりませんでした。

・EM菌は河川浄化に効果があるとEM菌の公式サイトにある
⇒質疑で、国も効果を認めないと回答あり
・水は大事な生命の資源なので、市は水質管理に努めてほしい
⇒EM菌の効果を議題としていない以上、論点がずれている

他にも、そもそも事業仕分けを問題視する発言も議場でありましたが、他に民意を汲み取るベターな手法を提案すべきだと思います。

委員会の発言は、会議録にも残ります。議員一人一人が、市全体の利益は何かを考えて、しっかりと根拠をもった発言をしてほしいと思います。

総務委員会では「採択」でしたが、最終的には議長以外の議員17人の採決で決定されます。ご注目ください。