本日は、館山市から勝浦市にかけて、忌部(いんべ)氏ゆかりの神社をめぐる「房総のルーツをたどる 開運の旅」のモニターツアーが開かれています午前中に安房神社のみ同行させていただきました。
勝浦市の遠見岬神社と観光協会が発案、県の補助事業で実現した観光や交通事業者、行政、観光協会など関係者向けのツアーで、今年度にパンフレットの制作、スタンプラリーなどが始まるとのこと。
ツアー行程は、安房神社、布良崎神社、下立松原神社、天富神社、遠見岬神社を巡るそうですが、忌部氏にまつわる神社は県南に多く点在しています。狙いは行政区にしばられず安房、夷隅の広域で房総半島を知ってもらうことにあるそうです。
実は私、何度かSNSにも書いてますが、忌部氏の大ファン。諸先輩方と一緒に阿波忌部を学びに徳島県を巡ったこともあります。
忌部氏といえば、安房神社の御祭神でもある天太玉命(あまのふとだまのみこと)を祖とする一族で、朝廷の祭祀を司り、衣食住や建築、農業など産業創始の神として崇められてきました。
伝承では、天太玉命の孫である天富命(あまのとみのみこと)が黒潮にのって徳島県から館山市布良に上陸安房神社を創建し、房総半島を北上して開拓していったと伝わっています。神話の世界と今をつなぐ魅力的な秘話が盛りだくさんなのです。
本日は、遠見岬神社の小林宮司、安房神社の岡嶋禰宜に加え、「神社ソムリエ」で有名な佐々木優太さんによる貴重な解説をお聞きしました。このご三方の解説があるツアーはそう多くはできないでしょうが、できれば観光ツアーとしても実現してほしい。
また、地元あるあるで地域の若い人に限ってこうしたことを知らなかったりするので、地域への誇り、いわゆるシビックプライドをもってほしいという願いも込められたツアーだったそうです。
パンフレットは4月ごろには手に取れるそうなので楽しみ。ぜひ忌部氏の産業創始のご利益にあずかって、ものづくりやビジネス関係の方々にも神社巡りしてもらえるといいですね。ものすごいポテンシャルを秘めたテーマだと思います。