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公民館主催のワールドカフェ

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金曜日のことですが、館山市中央公民館主催の「MINI防災ワールドカフェ」に参加させていただきました。

「ワールドカフェ」って私は聞いたことあるぐらいだったのですが、検索するとたくさん説明が出てきました。
https://www.kaonavi.jp/dictionary/world-cafe/

普段、数人で集まってカフェでお茶をするときなんかは、わいわい意見が出るものですが、なぜか「会議」となると突然畏まって盛り上がらないこと、ありませんか?

私もこの半年、各種会合で同じような経験をしました。市の重要な課題を検討する会議なのに、委員からほとんど意見もなく、ただただ「やっただけ」になってしまう。

いや、本音は何か言いたいことあるはずなんです。しかし、格式ばった会議だと、自身の習熟度を気にしたり、裏が取れているか不安になったり、意見しづらくなってしまう。

この日は、公民館の再編を検討する公民館運営審議会の答申検討委員会(市民含め20人ほどの委員)でした。ここで取り入れられているのが、ワールドカフェという形式。市の事業では初とのこと。

肝心のワールドカフェ自体の写真がないのですが、前回9月8日の委員会は房日新聞記事にも紹介されていたので参考まで。
https://bonichi.com/2023/09/08/477763

4〜5人のグループに分かれて、テーマに合わせて気軽にディスカッション。発言する一定のルール以外は自由で、内容は紙に書いていきます。

テーマは、「みなさんのご近所の防災力を高めるために必要なことは何ですか?」「防災、減災のために公民館ができること 役割は機能は何ですか?」の2つ。

すると、一人ずつ色んな経験や近隣で起きていることに根ざした意見が出てきます。「そうそう」とか「へぇ」とか言いながら話がテンポ良く進み、すぐに模造紙が埋まってしまいました。

そもそも、9月23日の事業仕分けの対象事業になっていた取り組み。ワールドカフェ形式で、市民の声を多く聞いていることから、発表内容も充実しており、公民館の今後のあり方について仕分け人と充実した議論が交わされていたのです。

ワールドカフェの前には、危機管理課の清野賢一課長から防災講演もありました。

公民館は、特に若い人が利用する場面が著しく減っていると思います。館山市内にも10地区に1ヶ所ずつ設置されており、学校その他の公共施設同様に老朽化が進み、維持管理また更新に莫大な費用がかかります。

清野課長によると、公民館は災害時、地区応急復旧活動拠点、指定避難所、物資の配給、情報発信、そしてボランティアの活動支援など、重要な拠点となります。

しかし有事の時だけ利用するために維持していけるのか。最終的には、平時にも地域住民の活動拠点となれるようなあり方が求められるということになりますが、そのアイデアが重要なのです。

この日のワールドカフェの内容も丁寧にまとめ、さらに来月には近隣市の複合的な公民館活用の事例を見学にもいくそうで、今後もこの答申検討委員会の取り組みには注目していきたいと思いますし、その他の委員会も参考にすべきだと思いました。

最後に、公民館職員さんの話に、「学習定着率」という興味深いワードが出てきたので、ご紹介します。まさに投稿の写真です。

何かを学んだ時の定着率を示したものです。
講義=5%
読書=10%
視聴覚=20%
実演を見る=30%
グループ討議=50%
自ら体験する=75%
他の人に教える=90%

自分を振り返ってみて、「なるほど」と思うところがあります。

ワールドカフェはグループ討議ですから50%ですかね。単にやっている感を出す講義は、5%と大変低いものとなっております。せっかくの貴重な時間を使って市民の方々に参加してもらっているのですから、なるべく意義のあるものしなければ。そんな意識や思いが職員さんから伝わってくるような講座でした。