9月議会が2日に開会します。一般通告質問の内容が公開されました。今回は、10人が通告しております。私の出番は6日の13時〜14時です。9月はR5年度の財布が締まる決算の月でもあります。気を引き締めて準備に臨みます。
事前に通告の内容を少し解説したいと思います。
一つ目の質問は、「平成21年策定の「都市計画マスタープラン」と「館山湾振興ビジョン」の「新総合計画」策定と連動する改定について」です。以下の3点を質問します。
① 両計画は、前者が20年程度の計画期間で15年目、後者は10年程度の期間が終了しています。現在までの主な実績と評価を伺います。
② 都市計画マスタープランでは、館山駅前の西口と東口は「来訪者向け」、「地域住民向け」と機能を分ける構想が示されていますが、進捗状況と今後の方針を伺います。
③ 新総合計画の策定は、両計画を改定する絶好の機会と考えますが、見解を伺います。
平成21年策定の「都市計画マスタープラン」(以下:都市マス)と、同じ年に策定された「館山湾振興ビジョン」(以下:湾ビジョン)。
今年3月、6月とR8年度からの市の最上位の計画に当たる「新総合計画」について質問しました。計画といえば、まず「総合計画」が最も重要ですが、行政には他にも国の指示でつくる「法定計画」や市の「独自計画」がたくさん存在します。
この計画がバラバラに存在すると、優先順位が曖昧になり生産性が落ちるという調査があります。総合計画審議会の委員としては、この各計画群の見直しと、総合計画のもとで一元化して「トータルシステム化」することを要望していきます。
この計画の中でも、あまり知られていない割に「まちづくり」に特化した重要な計画が、都市マスです。現行の総合計画に比べると、H21年策定の都市マスの方が精巧につくられている感があります。
https://www.city.tateyama.chiba.jp/tosikeikaku/page011816.html
加えて、館山市には、海辺のまちづくりを強化するための湾ビジョンがあります。
https://www.city.tateyama.chiba.jp/minato/page018821.html
以前、湾ビジョンについては多目的観光桟橋を中心に書きました。
この2つの計画を見てみると、総合計画以上に将来像が可視化されています。
都市計画マスタープランは、5章87ページからなる内容で、船形バイパスをはじめ、市の都市計画道路、土地の用途、地区別構想までまとめています。
湾ビジョンは、多目的桟橋、船形バイパスに加えて、グリーンファーム館山となった「里見郷」だけでなく、今年度始まった船形漁港の「海業」も載っています。
このように、今現在の館山市がどのようにしてできてきたのか、実は10年以上前に策定した綿密な計画があって、職員の方々がバトンを渡しながら粛々と取り組まれてきたことがわかります。
しかし、両計画は、都市マスが20年程度の計画期間で15年目、湾ビジョンは10年程度の期間が終了しています。
まず1点目の質問は、現在までの主な実績と評価を伺いたいと思います。
続いて2点目は、都市マスの館山駅前にフォーカスしてお聞きします。
かつては、県南最大といわれるほどにぎわった館山駅前ですが、モータリゼーション化、郊外の大型店舗の登場もあり、今ではとても寂しい状況となりました。
市の「リノベーションまちづくり」の活動などで新店舗も増えてはおりますが、やはり一度失ったニーズを回復させることは容易ではありませんし、商店の高齢化もあり、深刻さは増していると認識しています。
そこで、都市マスを見てみますと、駅の西口と東口に関して、方針が記されているのですね。
駅前を「交通結節点」とし、西口は「来訪者向け」、東口は「地域住民向け」と機能を分ける構想が示されているではありませんか。
この計画はどうなっているのか、進捗状況と今後の方針について伺いたいと思います。
そして大きな1項目の最後は、1点目で聞くように、両計画は計画期間が終了間際、またはすでに終了しています。
3月から何度も質問しておりますが、今年と来年は、館山市の新総合計画を策定する期間。R8年度から新総合計画が始まります。
総合計画を市の発展にうまく活用している、その気概のある自治体は、総合計画に合わせて各種個別計画を見直し、全てを連動させる「トータルシステム」を作り上げることに尽力しています。
そこで、館山市は、この都市マスと湾ビジョンの2大計画を、新総合計画と整合性をとって実効力のある計画に改定すべきタイミングにあると考えます。
この質問に、どのような回答があるのか、注目です。
多くの館山市民に、この2大計画の存在を知ってほしいです。
2つ目の質問はこちら↓