
本日は鶴谷八幡宮の節分祭に参加させていただきました。実は何かと行事が重なり初めての参列だったのですが、祭典の最後に拝殿の中で豆まき、そして表で餅まき、福引抽選会ととてもにぎやかな行事でした。
天気にも恵まれ、こうした伝統行事にほっとします。私にとって何より邪気を払うのは、同社向拝天井の初代後藤義光作「百態の龍」。鬼も怖がって近づきません。

節分は新しい干支の運気が始まる切り替わりの日で、明日から「丙午」(ひのえうま)が始まるということです。
ご存じ、「丙午」(ひのえうま)は、60年に1度「丙(陽の火)」と十二支の「午(火)」が重なるため、非常にエネルギッシュな年とされます。
さて、年明け、ひょんなことから父に干支について教わる機会がありました。
十干と十二支の組み合わせが「干支」ですね。
ここで一つ疑問が浮かびました。
十干が10、十二支が12なら、10×12で120通りあるはずではないか、と。
調べてみると、色々と複雑な説明が出てくるのですが、「???」の末、ようやく意味がわかりました。
干支は、10と12の掛け算ではなく、十干の並び順と十二支の並び順が一つずつずれて組み合わさったものなのです。掛け算ではなく、「循環」なのですね。
十干=「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」
十二支=「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」
この並び順を保ったまま、横に並べていくと、61番目で最初に戻ります。そのため、残り60通りの組み合わせは、登場しないというわけです。
余談ですが、十干は漢字は難しいですが、木(き)火(ひ) 土(つち) 金(か)水(みず)が基礎で、それに陽(え)と陰(と)がある組み合わせです。
古代中国の陰陽五行説に基づき、万物を「木・火・土・金・水」の5つの要素(五行)と「陽・陰」の2つの性質に分類した10の要素を表しています。
興味深いのは、ほぼ同時期に、古代ギリシャでも「地・水・風(空気)・火」という四元素説が生まれていることです。
地理的に遠く離れた文明が、自然を要素に分解し、世界を理解しようとしていた。この事実に、いつも不思議さを覚えます。
ドイツの著名な哲学者、カール・ヤスパースは、紀元前5世紀頃を世界史、文明史的な一大エポック「枢軸時代」と呼びました。
この時代に、プラトン、イエス、ゾロアスター、ゴータマ・シッダールタ、孔子、老子といった賢人が、世界各地でほぼ同時に登場します。
人類の知性に、何か大きな変化が起こった。そう考えずにはいられません。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、今年は「丙午」(ひのえうま)。皆さまにとって願いが大きく花開くような年になることをお祈りします。
