今年3月末で、53年間にわたる役目を終え、館山市湊の温水プールが閉館となります。入り口にメッセージボードがありますので、思い出がある方はぜひ一言寄せてみてはと思います。
老朽化で何年も「あと1年…」と手直しを続けてきた同館ですが、もはやこれ以上は危険という判断です。
私は3年ほど前、海はまだ危ないという小さな息子を連れて訪れ、スクールで育てていただきました。今では目覚ましい泳力がつき、写真の原先生はじめ、先生方には本当に感謝しています。また、雨の日曜日の数少ない遊び場でもありました。
プールへ行くと、たくさんの方から「なぜ閉鎖後のことを決めていなかったの」と質問されますし、私も同感です。公共施設は全国的に昭和40〜50年代に建設されたものが多く、一気に更新の時期を迎えております。
このプールも手をいれていたら延命できたかもしれませんし、台風災害やコロナ禍の影響もあったといいます。とはいえ計画はできるだけ早く示し、次の手を打つべきだったと思います。
その点では、年末出た学校再編素案は早い段階で中長期的な計画を公にしたことは評価されることだと思います。縮小は残念でなりませんが、施設の老朽化は当然のことながら、人口減少も今の出生数を見れば、少し先のことはすでにわかってますから、再編は避けられません。
こうした話題が今後も続くことは覚悟せねばならず、社会が縮小するにつれ精神面も悪循環が伴います。これからの子に負の遺産を少しでも減らせるように、またその先の未来が明るくなるように、大人は本気にならなきゃいけませんね。
