月曜日に映画『八犬伝』の特別試写会@南総文化ホールに参加しました!撮影禁止ですが、公式サイトですてきなレポートがあったのでシェアします。17日は、南房総市出身の乃木坂46元メンバー高山一実さんもイベントに出ていたようです。
「南総里見八犬伝」とは、滝沢馬琴が江戸時代1814年から28年かけて執筆した日本を代表する長編小説。当時の200年前に房州に君臨した「里見氏」の数奇な運命をモチーフにしたのですから、里見氏から馬琴が何を感じとったのか、それ自体興味深いことです。
と書いていて年数で思い出したのが、安房三名工の一人、初代後藤義光の生誕は1815年。1837年から5年間、江戸に修業に出ているので、題材が房州ということで、馬琴と何らかの接触がなかったのか・・・
さらに、映画にも出てくる馬琴と親友だった日本を代表する絵師、葛飾北斎。「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は、世界で最も有名な浮世絵で、「グレートウェーブ」と呼ばれています。
この作品が、安房三名工、武志伊八郎信由(通称・波の伊八、1751〜1824)の彫刻に影響を受けたという研究は有名です。
そして、「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」に描かれる船は、房州から最速・直送で海産物を運んだ押送船(おしょくりぶね)。江戸末期から明治にかけて、大量のマグロが館山から江戸に押送船で運ばれ、特に布良(めら)は空前の繁栄にあったといいます。
脱線しましたが、同時期に活躍した房州の偉人や背景に思いを馳せるとぐっと身近に感じました。
さて、南総里見八犬伝ゆかりの地は、館山・南房総です。映画は、滝沢馬琴の「実」と八犬伝の「虚」が見事に交錯していました。
とにかくキャストが凄すぎます。馬琴役の役所広司さんと葛飾北斎役の内野聖陽さんのやりとりが面白い。
八犬士も抜群にかっこいい!私、芸能関係に疎いのですが、とても有名な俳優さんのようで、なるほどと思いましたね。役者だけでも、映画を見る人は多そうです。
原本は長編小説なのでほぼ読んだ方はいないと思いますが、映画はコンパクトにまとまっていて、私も含めて八犬伝入門に適しているのではと思います。
何より「日本ファンタジーの原点」というのがすごいところ。今や日本はアニメで世界を席巻しますが、この作品が連綿と影響を与えてきたのは間違いないでしょうね。
館山城は、「日本ファンタジー発祥の地」といったらいいすぎでしょうかw
歴史は時代がいかに変化しても変わらないものなので、映画の一発盛り上がりではなく、それこそDXを駆使して館山じゅうの「珠」を楽しんでもらえるようなコンテンツに育ててほしいと思います。
「八犬伝」グルメスタンプラリーも10月11日〜12月13日で始まっているようです!
https://www.tateshoku.com/hakkenden
映画は、10月25日から劇場公開!ぜひ見に行ってくださいね〜