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地域別構想の原案示される

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昨日、第2回目となる館山市総合計画審議会に出席しました。今回の審議会では、「基本計画の原案」が議題となり、事前に配布された資料に対する意見交換が行われました。事前に提出された意見だけでも63件あり、当日の議論も非常に活発で、参加された委員の皆さんの真剣な姿勢が強く印象に残りました。

改めて新しい総合計画は、これまでのものと比べて大きく異なる点が3つあります。

まず1点目は、「選択と集中」が明確になったこと。これまでの総合計画は、内容が盛りだくさんになりすぎていて、いわば“何でもあり”な状態でしたが、今回はある程度的を絞り、重点的に取り組むべき分野を明確にした計画となっています。

2点目は、「実施計画」の導入です。これまで館山市の総合計画には、予算と連動した具体的な実施計画が存在しませんでしたが、今回からは実施計画が策定されることとなり、実効性のある取り組みが期待されます。

3点目は、「地域別構想」の明文化です。以前から、地域ごとの将来像を明確にするべきだと提案してきましたが、今回の原案では、各地域の課題や方向性をまとめた地域別構想が盛り込まれました。この地域別構想を踏まえ、前期基本計画、さらには後期基本計画へとつなげていくステップが見えてきたことは、大きな進展です。

私自身、特にこの地域別構想に注目しており、昨年行われた地区別懇談会の結果をもとに、各地域の実情が反映された形になっていることに感謝しています。ただし、参加者が少なかったことから、今後はもっと多くの住民の声を取り入れる仕組みづくりが課題になると感じています。

本来、地域の将来を描く計画は、市民の参加と合意形成があってこそ意味を持ちます。その中で、地域運営組織(RMO)のような実行力と調整機能を持つ仕組みが、今後ますます重要になるでしょう。

中山間地域における住民主体の地域運営組織 島根大学教育学部教授作野広和氏作成

また、10月下旬から11月下旬にかけて、市民参加型のワークショップ「館山市の未来を考える懇談会(仮称)」の開催も予定されています。こうした場を活かして、多くの市民の声が計画に反映されることを願っています。