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6月議会一般質問

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公共交通の結節点であるJR館山駅東口

皆さんは、電車、バス、タクシーなど市内の公共交通に対してどう思いを抱いていますか?

使う人が減って、便数が減って、物価高騰の煽りも受けて、財政的な補助も年々増加するという悪循環にあります。それでも当然、広い地方の大事な移動手段ですので、安易に止めることはできません。

公共交通は、都市構造や経済、教育、観光などとても幅広い分野にまたがる存在です。人流を整える面からいえば、住民の生活や来訪者の利便性とも密接に関係しています。そのため、交通単体で捉えても、抜本的な改善は導き出せません。

6月議会は、「まちづくりと公共交通」というテーマで質問します。

明日10時からの登壇。ライブで見れる方は少ないと思いますが、ユーチューブでも録画配信もされますので、よかったらご覧ください。また改めて終わってから、詳しくまとめたいと思います。

https://www.youtube.com/channel/UC4oCNeN-aueHOcSMa_B3kBQ

私の質問内容は、以下です。

一 まちづくりと公共交通について
1 本市の施策における「まちづくり」という用語の意味をお聞きします。
2 「南房総・館山地域公共交通計画」は具体的にどのような「まちづくり・観光振興等の地域戦略との一体性」が推進されてきたか伺います。
3 立地適正化計画のコンパクト・プラス・ネットワークと地域公共交通の関係について市の見解を伺います。
4 公共ライドシェア「房総ライド」の運用状況を伺います。
5 地域運営組織と連携した公共ライドシェアの普及について市の見解を伺います。

二 コミュニティ行政への移行について
1 公民館再編計画の概要について伺います。
2 公民館行政からコミュニティ行政への移行について市の見解を伺います。

一と二の質問はつながっております。

館山市は今、小中学校学校再編計画(R5年)、公民館再編計画(R7年)、新総合計画(R8年)、都市計画マスタープラン(R9年)、立地適正化計画(R9年)と、立て続けに重要計画を策定する真っ只中にあります。

それこそ本当に10年、20年を占うような計画群です。

当初は、一気にタイミング良く変えられる好機会ではないかと期待しましたが、個々の地区の地域性を含めて住民の声が反映されているのか、そして庁内の横断的な連携が難解な行政の事情を知るほどに、むしろ「このままいって大丈夫なのか?」と危機感を覚えるようになりました。

また改めて質問後の、答弁をいただいてから内容はまとめたいと思います。

1回目の質問については、大体の要点を原稿にしておりますので、よかったら以下ご覧ください。

一 まちづくりと公共交通について

本市を取り巻く環境は、少子高齢化・人口減少が加速する中で、生活の利便性を維持し、地域の活力をいかに保っていくかが喫緊の課題となっています。特に、公共交通は移動手段としての役割にとどまらず、まちの構造や地域経済、観光などと密接に関係する重要なインフラです。そこで、まずは以下5点について伺います。

1点目として、本市の施策における「まちづくり」という用語の意味についてお聞きします。

ひと口にまちづくりと言っても、都市整備だけでなく、地域経済や福祉、教育、交通など多様な分野にまたがる概念であり、明確な定義はありません。人によっては行政の施策全般をまちづくりと捉えることもあるかもしれません。一方、本市でもこれまで、「〇〇のまちづくり」といった用語が多用されてきました。この「まちづくり」という言葉を使う際、どのような範囲や価値観を内包しているのか、基本的な考えをお示しください。

2点目に、「南房総・館山地域公共交通計画」は、具体的にどのような「まちづくり・観光振興等の地域戦略との一体性」が推進されてきたのかを伺います。この計画のなかで、交通施策と観光・地域振興がどのように連携されているのか、またその成果や課題について、実例を交えてご説明ください。

3点目として、立地適正化計画に掲げる「コンパクト・プラス・ネットワーク」の考え方と、地域公共交通の関係について、市の見解を伺います。高齢化に伴う移動ニーズの変化や、医療・商業機能の集中などに対応する上で、交通ネットワークの整備は不可欠です。本市がこの理念をどう活かしていく予定なのか、現状のお考えをお聞かせください。

4点目に、公共ライドシェア「房総ライド」の運用状況について伺います。

導入から現在までの運行エリア、ドライバーの数、利用者数、住民の評価、課題や改善策など、現状を具体的にご説明ください。

5点目として、今後、地域運営組織と連携して公共ライドシェアを普及させていくことについて、市の見解を伺います。地域の実情に応じた交通手段の確保は、持続可能な地域社会の構築に不可欠です。地域組織との協働をどう進めていくのか、市の支援策や方向性についてお聞きします。

二 コミュニティ行政への移行について

次に、公民館を中心とした地域の担い手づくり、そして自治の再構築という観点から、コミュニティ行政への移行についてお尋ねします。

まず1点目に、公民館再編計画の概要について伺います。

少子化や利用率の低下といった現実を踏まえ、本市では公民館の統廃合を含む再編計画を検討されていると認識しておりますが、その全体像と、地域との協議状況についてご説明ください。

続いて2点目、公民館行政からコミュニティ行政への移行について、市の基本的な考え方を伺います。単なる施設の再編ではなく、地域の自立的な運営、住民主体のまちづくりを支える体制づくりが問われていると考えます。市として、地域とどのような関係を築き、行政の関わり方をどう転換していくのか、そのビジョンをお示しください。

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この1年半、「地方自治」や「行政学」を教わってきた館山市在住の三田啓一さんが今週月曜日にお亡くなりになりました。

最後は突然のことで、心の整理もまだついていません。半世紀にわたり、自治を研究してきた方の言葉は、これからもずっと私の中に生き続け、そのバトンをつないでいきたいと思います。

明日は、三田さんへの感謝も込めて頑張ります。